この本をぜひ|「独学の技法」 山口 周 著

この本をぜひ

人生100年時代、リスキリングとか言われる時代。
勉強できるようになりたいな...

人間は大変やな。
お前がポンコツになって、俺の餌代が回らなくなっても困るから、特別に教えたるわ。
独学の方法を。

(こいつ、いい奴に見せかけて、自分の利益しか興味ないな。)

この本をぜひ

さて、今回はこの本を紹介します。
人生100年時代と言われ、さらに終身雇用がなくなっていきつつある中で、自ら学ぶことがより重要になってきました。
そんな時代に超おすすめの本がこちらです。

著者の山口さんって?

著者の山口さんは電通や著名なコンサル会社を務め、大学の講師をされたりしています。
さらに元々は美術系の大学を卒業されています。
そんな異色の経歴を持つ著者が全く異なる分野でなぜ功績を収めることができたのか。

それがまさに独学による知的戦闘力の向上

どうやって独学をするのか、具体的なノウハウが詰まっています。

独学の技法のポイント

テーマの設定

人に与えられた時間は有限=インプットできる時間も有限
→全てを知ろうというスタンスでは、いくら時間があっても足りない。
だから、情報のインプットの前に、テーマの設定が重要である。

テーマとは?
テーマというと「どのジャンル」を学ぶか...ではない。
自分が追求したいテーマが主でジャンルは従と考える。

例)
「イノベーションが起きる組織とはどのようなものか」
「共産主義革命は未だ可能なのか」等
このテーマについて、気づきや何らかのヒントが得られるか?という視点で情報を選び取っていく。
テーマ、それを得るための情報のジャンルがクロスオーバーするとき、示唆、洞察が得られる

心地の良いインプットにご用心

本やネットから情報収集している、勉強している時、「共感できる」「賛同できる」と感じる”心地よい”と感じたら要注意。

WHY?
・心地の良いインプットばかりでは情報が偏り、バカになる。
・同質性の高い人が集まった組織は意思決定の質が下がる研究結果からもこの危険性がわかる。

逆に心地の悪い、強い反感や嫌悪感を持つ情報というのは、私たちの中にある何かと共鳴しているということ。
それをメモしておくと後に何かの気づきにつながる。

学んだ知識は抽象化

蟻塚の話を抽象化すると?
100%稼働している蟻塚より、70%稼働の蟻塚の方が生存確率が高いという知識がある。


この知識をそのままストックしただけではほとんど役に立たない。
しかし、これを稼働率と生産性の関数として捉え、生産性が最大となるのは稼働率100よりも低い数値ということ整理しておけば、人間社会の組織などに当てはめたときに示唆を得ることができる。


では、どのように抽象化するか?

アインシュタインも閃く時に閃くと言っているが、とにかく場数を踏むしかない。
一つコツがあるとすれば、学んだ知識をストックする際に、学んだ知識と抽象化により得られた仮説をセットにしておく。
①得られた知識は何か
②その知識の何が面白いか
③その知識を他の分野に当てはめるとしたら、どのような仮説や示唆が得られるか

まとめ

いかがでしたでしょうか。
知的戦闘力を高める独学をするためには、まずテーマ設定を大事にする。
そのテーマに答えが出せそうなものをジャンル問わず、インプットしていく。

得られた情報は抽象化してストックしていく。

この技術を身につければ、ジャンル横断的に情報収集ができて、より広い視点で考える力が養えるはずです!
ぜひ、手に取ってみてください!

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