詩って読んだことあるか?
うーん、小学校とかで教材としてなら、あるけど
大人になってから、なかなか読む機会はないな。
詩はええぞ。
シンプルな表現と言葉の音の重なりが小説やその他の本とは違った感じや
そんなもんなのか...
でも、詩ってなんとなく難しそうだよなぁ
安心せえ。
詩が初めての人でもサクッと読める作品を紹介したろ。
この本をぜひ
ということで、今回は詩を紹介したいと思います。
もはや誰もが知っている谷川俊太郎さんのこちらの作品です。
著者について
もはや紹介するのも憚れるくらい有名な谷川俊太郎さんですが、簡単に紹介します。
1931年生まれの92歳。つい最近共著で絵本を出しているので、いまだに現役。すごいですね。
1952年第一詩集は『二十億光年の孤独』というタイトルだったそうです。
詩だけという印象でしたが、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を出されています。
詩を釣るiPhoneアプリやメールマガジン、郵便で詩を送る『ポエメール』など、詩の可能性を広げる新たな試みにも挑戦されています。
クリスマス会のプレゼント交換会でいただいた本です。
詩なんて読んだのいつぶりだろうか…
読み終えて
読むというか、味わったという感じでした。
小学校の教科書で谷川さんの詩は教材として、読んだ記憶がありますが、文字を追うだけ、教科書的な解釈を理解するという意識だけで、味わうことはできていなかったと思います。
しかし、時間が経ち、いろいろな経験をしてきたからこそ、この本に出てくる言葉の美しさに魅了されました。
タイトルにあるようにテーマは「幸せ」
読みながら、自分の幸せってなんだろうと考えていました。
幸せって具体的にどんな意味かって考えたことなくて、でもちゃんと定義できるものでもなく、個々人が感じるものだから、一つじゃないものだよなぁなんて考えていました。
そんなことを読み進めているうち、これは!という表現に出会いました。
”「幸せが毎日の暮らしの低音部を担っていて、幸せだっていうことにも気づかないくらいの、BGMみたいな幸せが、1番確実な幸せかもしれない」”
「幸せについて」谷川俊太郎
どうですか、この一節。
BGMみたいな幸せ…。
なんかとてもしっくりきた定義でした。
お店でBGMかかってるなーと思っても、次第に慣れてかかってること自体忘れる。
でも、BGMが途切れると、なんか静かになったな。あの曲良かったのに。
みたいな。
あるのが当たり前で慣れると意識しないけど、なくなるとその存在に気づく。
幸せはすぐ近くにあるけど、意識しないと気づかないものなんだろうなと思いました。
モヤモヤしていたり、疲れている時に読むと安心とパワーをくれるそんな一冊です。
ぜひ手に取ってみてください。
ではまた!
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