いやー、良い本に出会ったよ。
理系の僕にとっては、刺さる小説だった。
ほうほう。どんな小説や?
魚は出てくるんか?
魚は出てこないけど...
工学研究室が舞台で、文章すら苦手な学生が天才的な研究者と出会い、成長していく。その過程でその研究者の個性と生き方が描かれて、それがとても魅力的なんだ。
人間は大変だな。何かを解明するために一つの小さな部屋でこもりっきり。
あ、こもりっきりという点では猫と同じやな。
そ、そこに共感するのね...
この本をぜひ
ということで、今回はかなり当たり!と感じた、こちらの本を紹介します。
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こんな本
あらすじ
文字を読むことが不得意で、勉強が大嫌いだった僕。大学4年のとき卒論のために配属された喜嶋研究室での出会いが、僕のその後の人生を大きく変えていく。寝食を忘れるほど没頭した研究、初めての恋、珠玉の喜嶋語録の数々。学問の深遠さと研究の純粋さを描いて、読む者に深く静かな感動を呼ぶ自伝的小説。
Amazon 「喜嶋先生の静かな世界」紹介文より
森博嗣先生について
森先生といえば、「すべてがFになる」が有名ですね。
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大学の工学部教授として、お仕事をしている傍ら、小説を数作品発表し、作家に転身されています。
その後、「すべてがFになる」や「スカイクロラ」シリーズを発表されて、今も名作を生み出し続けています。
読後感想
舞台は大学の研究室ということで、僕も研究室で研究していたこともあり、隅々まで映像が浮かびました。
主人公の師となる助手の先生は凄腕なんですが、遠慮しない物言いと権力への関心のなさから、ずっと研究に専念しています。
その姿と信念に主人公は共感し、必死に研究を繰り返し、その中で成長していく姿は見習いたいと思うほどでした。
自分にとって、本当に大事なことって何かなと考えさせられるような、定期的に読み返したいと思う、そんな小説でした。
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